口腔内スキャナーによるデータ変形を防ぐスキャンの仕方

口腔内スキャナー(IOS)ではフルアーチなどの広い範囲を撮影すると、スキャンデータが変形しやすくなります。

データが変形すると歯牙の位置関係が変わってしまい、補綴物がデジタル上で正確にデザインできなくなります。

 

そこでアーチがたわまず、歯牙の位置関係(特にブリッジ)を正確に再現する為「スキャン経路」を意識して撮影していきます。

口腔内スキャナーのメーカーによって推奨される経路は少し違いますが、一般的に推奨される方法をご紹介致します。

 

【変形を防ぐスキャン経路】

(1)一番遠心の歯から反対側の最も遠心の歯までを、咬合面から一定のスピードで読む。

この経路でまずアーチの形全体を読み、歯牙の位置関係をブレにくくします。

※前歯部をスキャンする時は、図の①'(赤のライン)のように前歯部の切縁を中心に頰舌を往来しながら動かすスキャン経路でも可能です。

(2)⑴の流れのまま、次に舌側(頬側でも可)から読む。

この時、 IOS本体(ワンド)の先端を完全に舌側のみに向けず、やや斜めにして咬合面も少し映り込むようにする。

これにより最初に撮影した咬合面の位置関係を保持したまま舌側のデータが撮影できる。

(3)⑵の流れのまま、次は頬側(さっきと反対側)を読む。

先程と同じく、常に最初撮影した咬合面も少し映り込むようにスキャンを進める。

対合のスキャンはここまでの過程でも大丈夫です。ただし支台歯の対合部分の咬合面は勿論、頬側もバイトのマッチングの際に必要な為、データの欠損部位が大きい場合はその部分を更に撮影しておく。

(4)上記までの過程はなるべく1回で撮影する。

支台歯のある額をスキャンする時は⑶の後から更に支台歯部分やコンタクトする部分を丁寧に撮影する。

またバイトとのマッチングや、補綴物をデザインする際の形の参考になる為、頬側などの欠損部位はもう一度撮影しておく。

 

これでほぼ歯牙の位置関係を崩さずにスキャンが行えます。このスキャンデータを元にデジタルデザインしていきます。

より完成度の高い補綴物を目指し、スキャンを正確に行いましょう。

 

 

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